船用語で「レッコ」というのがある。
Let go
のことで
ロープをはなしたり、ブレーキをきかせていた錨を自由落下させるときとかに使う。
それが転じて、ゴミを渡して「レッコしといて」と言えば、捨てておいて。ということだ。
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海王丸では10人を超える賄い部の乗組員が160人を超える乗組員の食事を毎食提供している。
どうしても船は揺れる。風や波の方向に逆らわない走り方や、そもそも風や波の弱い海域を走るときは気になるほどでもないが、そうじゃないときはジェットコースターに乗り続けているように揺れる。
なれるまでは頭がくらくらする。食欲はなくなる。吐き気も出てくる。
それを受け付けなくなってしまう。
そしたらご飯をレッコし始める
場合によっては、一食でポリバケツ一個分くらいの残飯が出る。
なんかさ、
4年間マネージャーが用意したご飯をチームのみんなで食べてきて、
そういうのに吐き気がするほど怒りを覚える、なんてことはまるでなく
ちょっと哀しくなる
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ということで、
限界まで頑張るということは、出された食べ物を残さないのと同じようなものだ。
これは、何かをがんばれる人は出されたどんな状況でも食事を頑張って全部食べる
なんてことじゃなく。
そもそも食は苦しいものであるべきじゃなくてそんなの失礼で。
残さず食べる習慣がある人は、どんな状況でも食事を残さず食べてみせる。
息を吸って、吐いて、寝て、起きて
という自然な行動と同じように、自然に残さず食べるものだ。
限界まで頑張る、限界を破壊できる人は、
いつも自然に限界に挑んでて魅力的だ。と思うのだ。
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